2008/5/22 3:16
クリエイティブに特化したサイトが多い業種だからこそ、余計に際立ってみえた、大阪のWEB制作会社、株式会社ノイのコーポレートサイト。クリエイティブとアイデンティティを見事に昇華させた、こだわりのあるwebサイト。もはや哲学が直で見えるよう。
コンセプトの各コンテンツなど、内容をきちんと伝えつつ、表現が嫌みにならないバランスで絡んでいる。要所要所で、そこまでやらなくてもいいんじゃないのか、と思わせるほどの丁寧な仕事に目を奪われる。
制作実績のページも種類別、公開年別と別れていて、とても扱いやすい。独自CMSにmod_rewriteを利用していると予想する。その実績もやはりクオリティの高いものばかり。サクラクレパス 404 File not foundの愛嬌のあるコピーには本当に驚嘆した。
株式会社ノイの丁寧さとユーモアに畏敬の念を。
2007/6/26 1:25
「ほぼ日刊イトイ新聞」読者ならお馴染みの、ハラマキプロジェクトで知られている白倉ニットのwebサイト。これは2007年上半期に見たwebサイトで最も好きなデザインかもしれない。昨今の「ウチの会社(サービス)凄いでしょー、どーん!」といった画面から主張がだだ漏れるようなデザインよりも、このような凛としたアイデンティティが佇んでいる方が私は好きだ。好き嫌いで言えば、ですが。
色構成は白と黒をベースに、各ページごとに変わるメインカラーの3色。レイアウトは黄金比を保った画像を中心に、どのページもほぼ同じ構成。ページの見出しが随分と低い位置にあるのも特徴か。右下のかわいいドット絵は、ミニマムな設計に花を添えているようで、柔らかい印象を与えてくれる。
こういった繊細なデザインをする人は(完全な私の独断だけれども)きっと対応しているんだろうな、と見てみると、やはり正常に閲覧できた、Mac OS 9.x の Internet Explorer 5.1.7 で。なぜか嬉しい。
最後に。このwebサイトを見た時に、どこかで見た感じだなぁという事で探ってみると、co-labを確認。更に探ると制作はやはり同じ方のようでSOMA Kazuoさん。当時のICCやMORI LIVING、MID-Tokyo Mapsも実績に掲載されていた。納得。そして尊敬の念を。
2007/4/26 2:51
古い。今2007年なので、ざっくりと8年前のものである。まだ私が応用微生物工学科というマニアックにも程がある学科で勉学の振りをし、滅菌室でシャーレに菌を培養させて、おそらくデザイナーになるとはこれっぽっちも思っていなかった頃の作品。
察するに640×480のモニタ環境でも閲覧できるようデザインされたものだと思われる。ブラウザを狭めてみると分かるが、メニューの箇所にもスクロールバーが表示されるこのきめ細かさ。ソースを拝見すると、「Shift_JIS」が「x-sjis」だったり、ブラウザ判別はnn2やie3まで含まれていて歴史を感じる。
私の初見が6年くらい前で、当時は当時で格好いいなぁと普通に思っていたが、このデザインは今見ても遜色ないどころか、現在のwebデザインの中でも際立って見える。今でさえヘッダーに余白を入れてバランスをとっているwebデザインは稀でしかないが、当時の640×480、800×600という狭い画面の中、ヘッダーにおよそ70px前後もの余白をデザインしているのは、形容しがたいが、webデザインに対する熱量、真摯さが半端ないのだなと感じた。だからこそ、色を抑え余白を活かしたデザインは高尚なものになったのだ、と。
制作はおそらく福井信蔵氏によるもの。表現ではなく、webデザインに対する姿勢はお手本にしなければならない。しかしそれはそれとして、当時graphica 6+をローカル保存しておけばなぁと、ふと思う。敬具。
2007/4/18 1:37
個人的に好きなブランドである、という贔屓目もあるかもしれないが、今回はAGのWebサイトを取り上げてみる。
トップから横長画像があり、多くの環境下では横スクロールバーが表示される。これはhtml側でどうにでもなる問題ではあるが、そのまま放っておいているという野暮ったさがAGらしいな、という勝手な解釈で解決できる。
左端にロゴマーク、その右に縦並びのメニューと、少し変わったインターフェイスではあるが、意外と扱いやすい。また、全てのページは可変レイアウトで構成され、「AG + Special + 2007 APRIL」などのウィンドウ幅によって画像の並びが均一でないところも個人的には好感が持てる。
全体的に、最初にも触れたがどこか野暮ったい印象を受ける。もちろん、ただただ野暮という訳ではなく、フォントにしろ配置にしろ、もう少し微調整できそうな余地を残しつつ、それらを含めて、意図的にデザインしてますよ、というこの感覚。AGの洋服を見て「いやこれはないでしょ」と思いつつ、試着してみると想像以上に格好良いと思ってしまうあの感覚。いやそれとは違うかもしれないが、この独特な、他ではあまり見られないデザインは本当に素晴らしいと思う。
制作はstoopa。こちらは他にもRevirthやflaghand.comなど、緻密かつ大胆なサイトデザインを手がけている。敬具。
2007/3/23 2:21
左寄せの固定レイアウト。多くの左寄せレイアウトは、右側に空く余白が死んでいることが多々あるが、このサイトでは、切り抜き画像とロゴマークの配置で右側の余白までデザインされていて、とても清々しい。また、それがページ事に柔軟に変わり、そのどれもが素晴らしいバランスで、本当に丁寧にデザインされているなぁと思う。
メニューや見出しはHelveticaで組まれていて、注目すべきはやはり配色か。緑とピンクと黒で構成されたテキストは、見た目にも美しく、かつ情報整理の役目も担っている。細かな点では、本文のテキストリンクのアンダーラインを非表示(マウスオーバー時に表示)にしているところも全体の統合性を考えてのことなのか、隅々までのこだわりを感じる。
中のコンテンツである「Design at the Design Museum」はデザインが一変しているが、これもまた秀逸もの。これはこれで今後取り上げてみたいのでこの辺で。
今回「Design Museum London」を取り上げてみて、改めて自分の好みがよく分かる。美しい余白はとても優雅だ。
2007/3/11 21:18
今はもう既にリニューアルされていて、shiroganeya.co.jpで閲覧することは出来ないが、web屋なら誰もが見たであろう、イム ジョンホさんが手がけたデザインについて考察してみる。因に当時のものは、http://www.7779.net/から閲覧可能のよう。
私にとってこのサイトで最も印象的だったのは、画面遷移の演出効果である。多くのFlashサイトでは、演出に凝りすぎて次のページを見るまでの待たされる時間が苦痛ですぐにcommand+wなのだか、このサイトでは、要素のスムーズな動き、サウンドなどが一体化され、待たされているという感覚がまるでない。逆に白銀屋の世界観に吸い込まれてしまう感じさえしてくる。この感覚は他のサイトでは味わったことのないものだった。
トップのデザインも贅沢なホワイトスペースにリュウミンで施された見出しがよく映える。文字組もすごく丁寧に組まれているように思う。メインコンテンツは雑誌を彷彿させるレイアウトではあるが、ミニマムな構成のためか、老舗感がじわじわと伝わってきて、感情が軽く揺さぶられる感じがした。
やはり裏付けのある演出やデザインは気持ちのよいものである。敬具。
2007/3/10 3:32
記事もすごく面白いのだけど、サイトデザインも素晴らしいなぁということで、今更だけどもPingMagを取り上げてみる。
なぜ気にいったのか改めて検証してみると、webにしては大胆なほど大きいロゴマーク、及びその左の余白、ページ右のサムネイル画像と黄緑色のバランスが主な要因のように思える。特にヘッダー周りのバランスは秀逸だ。
ミニマムな構成でも地味に見えないのは、そのサムネイル周辺が繰り出すビビットな色合いのおかげなのか。マウスオーバー時も触れていて心地よい。
要素はほとんど薄いグレーの罫線で囲まれていて、情報整理ができつつ、固い印象を与えない。また、リンクカラーの水色はページ全体の指し色として美しく見える。検索の所の背景色は強調というより、調和なのか。
しかし何よりも、読んでいるうちに記事の質やジャンルとサイトデザインがぴったりハマっていく感覚がいい。馴染む、という感じだろうか、良い意味でデザインが気にならない。
ともあれ、さすがはIMG SRCかと。
2007/2/28 2:49
海外のサイトはあまり見ないので、どこでこのサイトに辿り着いたのかは記憶にないが、初めて見た時とても衝撃的だったことは覚えている。
ウィンドウを広げても狭めても、美しいレイアウトを保ち、かつ機能が損なわれる事のない設計、重要とされているヘッダースペースにメインビジュアルのみを大胆に配置するなど、規律と柔軟性がうまくかみ合っていて、個人的には、とても素晴らしいwebデザインだと思っている。
他にも、情報構造において無駄に罫線などを使わない所や、ギリギリまで装飾画像を省いた所など、もう本当に好みすぎて、何度このサイトを見た事やら。英語が読めない為、意味はまったく分からないのだが。
メインビジュアルよりも、それが生み出した充分な余白が、このデザインの大きな要素のように思える。通常、その位置にはロゴマークやメニューなどが配置される為、なかなかこのようなレイアウトにはならないので、尚更のインパクトだった。余白万歳。